以前もこのブログで書きましたが、トイレの水が止まらない・・・。
そんなアクシデントも暮らしていればたまにあると思います。
以前書いた時は、そんな止まらないトイレの水への応急処置・対処法をお伝えしましたが、今回は止まらない原因について。(以前の記事はこちら)
もちろん原因はいろいろ有りますが、今回実際に起きた事故は賃貸物件に暮らしている方には、不可抗力なのか、善管注意義務違反なのか、ちょっと腑に落ちない部分もある内容です。
でも過去に弊社小早川商事の管理物件内では何度か起きている事故です、賃貸に暮らしている方ならば他人事ではありません。
それでは最後までお付き合いを・・・。
夜間にトイレの水が止まらなくなった
ある入居者様、夜中に起きてトイレを使ったそうです。
何事も無く水を流し、そのまま気にする事も無く、また布団の中に入りました。
ところがなぜか、トイレの給水する音が止まらない・・・。
「あれ?」
1時間経っても止まりません。便器の中をのぞくと、水が流れ落ちています。
「あれれ、あれれ、やばいな・・・どうしよう・・・。」
『水のトラブル緊急対応!すぐ駆けつけます!』
そんなチラシやマグネットタイプの広告が最近はやたらと入ります。
この入居者様一瞬使おうかと頭をよぎったそうですが、勝手にそんな事をすると費用が自腹になる可能性が有る事を知っています。
そして残念ながら、わたくしのブログも読んでおらず(ほとんどの方が読んでいませんが)、応急処置である元栓を閉める事を知りません。
・・・結局、一晩中水は流れっぱなし・・・。残念でした。
タンク内でペットボトルが倒れる
明けて弊社へ相談、わたくし確認に行きました。
さっそく便器の後ろにあるタンクを確認です、蓋開けます。
その時の状態がこちら
おわかりでしょうか、タンクの中にペットボトルが入っています。
そしてそのペットボトルが何かの拍子で倒れて、排水弁であるフロート弁を邪魔しているのです。
タンクのレバーを引くと、ゴム製の黒いフロート弁が上に動いて開き、タンク内に溜まっていた水が一気に流れます。
全部流れると今度はフロート弁が下に動いて排水弁を閉じ、水が徐々に溜まります。
ある程度溜まると浮球が浮き始め、制御されて水が止まるしくみです。
今回フロート弁が開いた瞬間にペットボトルが隙間に入り込んだのです。
もうそうなると閉じる事は無く、水は溜まりませんから、浮球が浮く事も無く、永遠に水は流れっぱなしになります。
そもそも何でタンクの中にペットボトル!?
怖いですね~。
節水の為にペットボトルをタンク内に入れる
どこの誰が言い出したのか、節水の為にペットボトルをタンク内に入れるという技が有ります。
ご存知でしょうか。
たしかにその分水を使う量が減るので、節水にはなるのですが、タンク内に余計なモノが入る事になり、今回のような事故が起きたり、他にも過去ペットボトルが原因でタンクから漏水する事故も有りました。
タンク内の部品を壊したり寿命を縮めたりする場合もあるので、はっきり言って全くオススメできません。
賃貸物件に暮らしている方はさらに注意
賃貸物件の場合、新築でない限りこのお部屋に過去だれか別の人間が暮らしていたという事になります。
そしてやっかいな事にその前入居者、または前々入居者・・・いつぞやの入居者が、ペットボトルを仕込んでいるという場合があるのです。
その入居者も入れた時は覚えているのだろうけど、退居の時はすっかり忘れてそのままにして出て行ってしまうのです。
普通、トイレのタンクって開けませんよね。
開けたことある方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
賃貸に暮らしている方は、開けてみてください。
ナニか入っているかもしれませんよ・・・。
便座に座って油断してると、ほら背中のタンクから・・・(ペットボトル)
怖いですね~。
ペットボトルトラップは誰の責任!?
さて、事故が起きて解決もしました。
でも流れた水は元には戻りません。
覆水盆に返らず(ちょっと意味が違いますネ)。
一晩中流れっぱなしだったとなると、それ相応の費用となるでしょう。
その費用は誰が出すの?
入居者様は事故原因には何も関係が有りません。勝手にペットボトルが入っていて倒れただけです、知りませんでした。
管理会社やオーナーが入居前に確認すべきだった?
えぇ~!そんなところまで責任問われるの!?
善管注意義務違反。入居者様が事故発生時に応急で元栓を閉めるべきだった、そしてすみやかに管理会社やオーナーに連絡をする。これが一番しっくりきます。
やはり入居者様の責任による損害という事になる可能性大です。
是非皆さま、特に賃貸物件にお住みの方は、トイレの中にペットボトルが入っていないか確認してください。
またもし入居者様自身で入れたというならば、取り出してください。節水効果よりもリスクの方が大きいです。
そして元栓だけは閉められる知恵があるべきです。
是非わたくしのブログご覧になってください。いろいろ知恵が書いてあります。(最後は宣伝)
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