賃貸物件徒歩○分の謎

法律
徒歩○分なんて嘘だ・・・遠ぃょ

お部屋探しを始めて、賃貸物件情報を見ていると、物件に最寄り駅までの徒歩時間が記載されていると思います。

徒歩では到底歩けない距離の物件だと、バス○分、バス停まで○分、などという記述の方法も有ります。

あの徒歩○分で、距離にしてどのくらいか知っていますか?

不動産の表示に関する公正競争規約

不動産業界には業界全体に対して、一定の物事を守るよう約束事が有り、それを「不動産の表示に関する公正競争規約」という規約によりまとめられています。

この駅から徒歩○分という約束事もこの規約にて定められています。

他にも、新築の定義、ダイニングキッチン(DK)・リビングダイニングキッチン(LDK)の定義、表現の定義(完全・万全・破格・特価など根拠の定義ができない表現の使用不可)などなど、いろいろなものに対しての規約が有ります。

不動産にかかわる一般消費者の為に、安心安全な取引を行ってもらうため、紛らわしい誤解を招くような表現は慎むようにということ。また業者間での公正な競争を確保する為でもあります。

賃貸物件の徒歩表示は 1分=80m です

女性がハイヒールを履いて普通に歩く場合のスピードで換算しているそうです。
運動靴を履いていたりする場合だともっと早く到着することになりそうです。
端数は切り上げです。距離100mなら徒歩2分です。

以前は徒歩0分などと、歩いて30秒くらいの場所を、そんな言い方をする事もありましたが、最近はめっきり少なくなりましたね。不動産表示としてはアウトです(徒歩1分です)。

最近はgoogleなどで距離の計算は比較的簡単に計算出来てしまいますので、不動産屋のチラシもあまり嘘が付けない時代となりました(以前はかなり眉唾モノのチラシが・・・ゴニョゴニョ)。

よって最近のチラシはかなり正確な徒歩時間だと思います、立地の状況によってはほぼ間違いは無いでしょう。

それでも表示と実際が違う、なんだか遠い物件がある気がする

はい、おっしゃる通りです。

実際に行ってみると、チラシの徒歩○分より、遠くね?って物件ありますね。
本当に遠い物件も有ります、それは不動産屋が操作してます。(いけませんね)

でも表示方法の約束を守って、実際よりも近く表示しているケースも有ります。
本日はそのタネ明かし、しちゃいます。

実際よりも遠いのに徒歩○分と表示できる理由

いくつかケースが有ります、比較的多いケースから順番に・・・。

敷地が広い場合、一番近い場所から計算できる

団地や大型マンションなど、敷地が広い場合、駅からの道なりで一番先に到着する場所までの計算となります。
なので実際に住むお部屋までは、それからまだ徒歩○分かかる。なんて場合が発生します。

弊社のチラシでも、東海大学までの徒歩距離は、広大なキャンパスのどこを基準とするかで、大きく表示が変わりますので、該当物件から一番最寄りとさせていただいております。

坂、階段など歩くスピードが遅くなる場合も考慮に入れない

これは山坂の多いこの東海大学界隈では比較的多く発生する事例です。

東海大学までも駅から徒歩13分と計算できます。でも実際には13分で到着するには、かなり早いスピードで歩かないと到着できません。
道のりは登り坂、場合によっては階段付きですから。

これ読んでいる東海大学生様は、13分で駅から大学までなんて着くわけないやん!って思っているに違いありません。

以下実際の計算画像です(google map)

信号、踏切待ちなどのロスタイムは省く

都市部では当然発生することですね。東海大学界隈でも多少はあると思いますが。
開かずの踏切なんかが存在すると、駅徒歩○分なんて幻想でしかなくなります。

総括

ここまで考察して、頭の良い方ならば、もうおわかりと思いますが。

不動産屋のチラシに書いてある 徒歩○分は 目安 と思ってください。

ほぼ正確な場合も有りますが、登り坂や信号が多い場合は、書いてある徒歩時間プラス数分は考えておいた方が良いでしょう。
弊社でも表示方法に則ってチラシに記載しています。表記が実際とは異なる場合がございますのでご承知おきくださいませ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました