入居者様よりご相談、隣がうるさいです

先日、あるアパートの入居者様より、隣がうるさいです、なんとかなりませんか？と相談がありました。

いわゆる騒音トラブルです。

賃貸物件管理をしている会社では、定番中の定番のクレームです。弊社もよくある相談事です。

しかし真摯に対応します、ご本人は相当悩んでいる場合があります、寝られなかったりストレスになっていたりします、思い詰めて「もう出る（退居）」なんて言いかねません、そうならないように、慎重に相談を受け入れます。

騒音トラブルは学生様向け賃貸物件で多いです

一般向けの賃貸物件でも騒音トラブルは起こるでしょうが、おそらく一般の方のほうが重症化しそうです。
弊社は学生向けの賃貸物件が多いので、トラブル件数は多いものの、それぞれの問題は比較的軽度な問題が多いような気がします。

弊社では学生様は家賃を事務所に持参してもらってます。そうすることで入居者ご本人様と関係が保たれ、月に一回様子を見る事で、コミュニケーションを取っています。

家賃持参時に相談されました

今回も11月分家賃を持参したタイミングで相談されました。
こういうのも毎月来ることで、言い出すきっかけが出来るというものです。もんもんと一人で悩んでいるだけにならないようにしています。

具体的にどううるさいのかよく聞き出します。うるさい音は何なのか、何時ごろなのか、毎日なのか、実際に直近でうるさかったのはいつ？・・・いろいろ尋ねます。
なぜなら音を出している側に説明する時に、往々にして話が食い違っているからです。

双方被害者の場合がある

言われた側は基本的におもしろくありません、そりゃそうです。
ましてやその言われた事がちょっと間違っていたりすると、余計におもしろくありません。
「そんな事いうけどそっちだって、○○がうるさいんですよ」なんて言われたら、取集つかなくなります。

加害者のつもりが被害者だったなんて場合もあります。
あいだに入る弊社としては、一方的に悪者扱いしないように心がけています。こっちにも言い分はあるんだ！ってことです。

状況確認を怠りません

相談された入居者の言い分を聞いたら、それに基づき周辺の入居者にも現状を聞いてみます。
仮に相談のあった入居者が101号室で、102号室がうるさい、となれば。103号室と202号室の入居者に状況を聞いてみます。

今回も聞きました。
私「もしもし～突然ごめんね～、あのさ～102号室、うるさくない？」
103号室入居者（仮）「・・・あ～そういえば音楽が聞こえますかね～、でも別にそんなに気になりません・・・」
202号室入居者（仮）「下の入居者ですか、たしかに音楽聞こえます、深夜ですか？いえ特に寝られなくなるような音量ではないですね・・・」

101号室（仮）の相談のあった入居者様からは、深夜12時を過ぎて大音量で音楽を聴いている、寝られなくて困っているということでしたが、他の入居者様からの聞き込みをしてみるとそうでもないようです。

騒音問題はデリケートです

騒音問題はデリケートです、受ける人によって全然感じ方が違います。

総合的判断で今回は、音楽を聴いているのは間違いないようなので、102号室（仮）の入居者様に、「深夜の音楽の音量には注意してね、近隣から相談があったからね」この程度で済ませました。

入居者様も「はいわかりました、すいません」と言っていましたので、今後注意するでしょう。
このへんも入居者様の性格や雰囲気で対応を変えます。家賃持参だから出来る技だと思います。

一方的にやっちゃだめだ、禁止する。では加害者にされた側は、その後の暮らしに制約が出来ることになります、契約条項はありますが、生活を抑止することは管理会社として当然やってはいけないことです。

入居者みなさま、お互いに思いやりをもって、快適に過ごしましょう。