隣地住人から「枝がはみ出ている」とクレームが!

不動産屋のお仕事
これも越境

弊社賃貸管理業をしております不動産屋です。
オーナー様より物件をお預かりして、管理に努めております。

物件近隣住人との良好な関係を保つことは必須です、些細な事をきっかけに不仲となれば、いずれあるだろう諸事事項が円滑に及ばない、などということも有り得ます。

本日は近隣土地より樹木の越境があった場合のお話です。

管理物件の隣から樹木の越境がありました。

管理一戸建て住宅の隣地で、酒屋を営んでいる方が土地建物の売却を行い、引っ越をすることになりました。
とても当たりの柔らかい方で、お隣さんということで良好な関係を築いておりました。

隣「今度この土地建物を売って沖縄に隠居します。」
私「そうなんですか、酒屋は店じまいですか。」
隣「ええ・・・。おかげ様でこの土地は不動産屋に買っていただけました。」
私「それではこの建物は解体して、新しくお家を建てるのですかね。」
隣「おそらくそうなると思います、売却にあたって土地の境界の確定作業などありますので、ご協力くださいませ。」
私「ハイ、承知いたしました。ところで売却するのならば、この越境している樹木は伐採してくれますかね。」
隣「すみませんでしたね、放っておいて。不動産屋に良く言っておきます、必ず切ってもらいますので・・・。」

当時こちらの一戸建てにあちらから越境していた樹木が有りました。これをきっかけに切ってもらおうとわたくしはお願いをいたしました。
けっこう伸びておりました。こちらのベランダまで届くような勢いです。日当たりにも影響しておりましたので、まあ今までよく我慢していたかというレベルです。

境界の確定確認作業などに協力するのだから、代わりと言ってはなんですが、はみ出ている木くらいは切ってねとお願いしたのです。まあ当然ですね、良いきっかけです。

売却手続きは問題無く完了、新しい所有者となったお隣さん

境界確定作業なども終わり、所有権移転手続きも終わり。土地建物は購入者である不動産屋のモノとなったようです。
その後建物の解体が有り、その流れで樹木はきれいさっぱり伐採されました。

約束通りとなりました、こちらとしてはヨシヨシといったところです。
そして新築一戸建てが建ち、購入者も決まったようです。


そして冒頭書いた通りです、クレームが来ました!「枝がはみ出ている」
最初その話を聞いた時は、いやいやそれはそちらに有った木がはみ出していたわけで、こちらでは無いよ・・・って思ったのですが・・・こちらでした。

当時は大きくせり出した、あちらから越境している樹木のみ目立っていたので気が付かなかったのですが、実はこちらからあちらへ越境している樹木もあったのです。

気が付かなかった越境樹木

敷地内樹木、向こうが新しくできたお家
上の方で越境中

現場の写真載せておきます。
ちょっとわかりにくいですが、写真2枚目右側のお家の敷地にほんの少し越境しているのです。

まだ葉が芽吹く前の時期なので、幹だけでスカスカですが、これでも越境しています。
以前のそちらからはみ出ていた量からすれば、今回の越境分は微々たるもんで。
そんな目くじら立てて言ってこなくても良いのに、というレベルでクレームが入ってきたのですが、そんな以前の話はもちろん関係ない訳で、はみ出ているもんははみ出ているんだ、なんとかしろ!ということらしいです。

一瞬、「んぁ!?」って思いましたが、いやいや物件近隣住人との良好な関係を保つことは管理不動産屋として、必須・・・必須・・・ひっす・・・ふぅ。
「どうもすいませんでした、早速手配いたしますね」

そっこー伐採いたしました!!

越境樹木の相談はかなり多いです

不動産管理をしていると、この手の仕事は頻繁にあります。
普通は越境している事を先方に告げて、それを所有者が切るというだけです。また逆もしかり。

ちょっと不仲だったりすると、とたんに問題が大きくなったりします。メンドクサイです。
なるべく仲良くしておきたいです、お隣さんとは・・・。


ちなみに切ってくれないからと、勝手に切ったりするとさらに問題が大きくなる可能性がありますので、絶対にしてはいけません。

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