賃貸物件の騒音トラブル

不動産屋のお仕事
上がうるさい

最近の話ではありませんが、弊社賃貸物件管理会社として、入居者様のご相談を受け付けております。
以前ご相談あった内容を本日はお伝えしようと思います。

騒音問題についてです。

二階がうるさい、なんとかしてくれ。

ある学生入居者が相談に来ました。
自分の上の部屋(二階)の入居者が夜中に音楽を大音量で流している、うるさくて眠れない、なんとかしてほしい、との事でした。
相談に来た学生さんは一階の入居者様、その真上の二階の入居者様がうるさいそうです。
二階の入居者も学生さんです、学生さんは弊社事務所に家賃持参してもらっていますので、よく知っています。

二階の学生さんそんな事するような子でないけどなぁ、真面目だし・・・、が第一印象。

騒音トラブルは双方の理解不足が引き金

状況に錯誤が無いようにしっかり聴き取ります。何日の何時頃うるさかったのか、具体的にどううるさかったのか、今回は音楽と人の声らしく、友人が来てカラオケのような事をしているのではないかということです。
夜12時頃ということで、それはいけませんな、注意いたしましょう。となりました。

さっそくその二階の入居者へ連絡をします。真面目な子です、すぐに電話に出ました。

私「申し訳ないが、一階から騒音の苦情が来ている。深夜に友達呼んでカラオケしていないかい?」
入「いえ、していませんけど・・・」
私「そんなはずないよ、一階の子から相談があったよ。○月○日の夜12時頃だって。」
入「・・・あ~その時間ボイストレーニングしていました。」

私「ボイストレーニング???」
入「バンド組んでいて僕ボーカルなんです、一人でボイストレーニングしていました。」

騒音トラブルの特徴として、苦情を言ってきた被害者と、実際に騒音を出していた加害者との話には、ほぼ間違いなくズレが有ります。
そのズレがトラブルを深刻化させ、問題を大きくさせます。

解決に向けて

入「大声を出しているつもりはありません、鼻歌程度です。」
私「でも苦情が来るくらいなんだからだめだよ、もっと早い時間にやるか、他でやってくれないかな」
入「楽器演奏しているわけではありませんし、音楽を聴くのもダメってことですか?」
私「音楽を聴くのはかまわない、ほどほどの音量で楽しんでくれれば。それと楽器演奏していないとはいえ、バンドのボーカル担当なんでしょ」
入「そうです」
私「バンドはギター、ドラム、ボーカルなど、それぞれ担当が楽器弾いているんだよ、だからきみの声も楽器だ。楽器なんだから注意して演奏しないと」
入「・・・わかりました」

すんなり納得した、さすが真面目なヤツ。

レアケースの騒音トラブルでした

今回のトラブルは、話をしてみると問題は簡単でした。
騒音を出していた本人も、全然悪気無く歌っていたようで、まさか苦情がくるとは思っていなかったようです。

わたくしも以前少し音楽をかじっていたので知っているのですが、ボーカリストってすごい声量があって、腹から本気出して歌うと、普通の人が歌うのとは全然違います。
鼻歌程度とはいえおそらく普通の人の鼻歌とはレベルが違ったのでしょう、それを本人が気づいていなかったようです。

一階の入居者へ報告です、ちょっと驚いていました。


それ以降この入居者間での騒音トラブルは一切無くなりました。

騒音トラブルの仲介者として

お互いの言い分をよく聴く事が大事です、良く聴いて決して一方を全面的悪者にしないようにしています。

被害者側も実は加害者だったりするケースも決して稀ではありません、お互いが被害者で有り、加害者であったりします。

騒音トラブルは入居者様の人柄や性格を理解しておく事が非常に大事です、出かたを間違えると即炎上です。
繊細な対応が必要です、神経使います。


・・・でもこのトラブルは多いです、賃貸管理会社の宿命ですね。

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