成人式と住民票と一人暮らしの学生様

成人式と住民票 時事ネタ
今年は晴れ着をほとんど見られませんでした

昨日成人の日でございました。新成人を迎える皆さまおめでとうございます。
さて表題の件でございます、ピンと来た方いらっしゃいますでしょうか。

高校を卒業して、大学へ入学し、一人暮らしを始めた学生様が、最初に住民票を移動するかしないか、けっこうお問合せをいただいたりします。

成人式の案内状は、基本的に住民票のある自治体から来る

現在自治体はその地域に住民登録された対象者に向けて成人式への案内状を送付します。

つまり今現在、今年20歳になる対象者へ送付するわけで、過去は関係ありません。

20年間ずっと暮らしていたのに、つい最近引っ越して住民票を移動した。もう成人式の案内状は届きません。引っ越した先の自治体より案内状が届きます。

生まれた時から、中学、高校・・・長年を共にした仲良き友達との久しぶりの再会。成人式はそんな友人達に会う良き同窓会のような機会でもあります。

・・・そのはずが、周りは見ず知らずの人間ばかりの引っ越し先の成人式。

なんだこれは?
当然そうなりますね。

しかし自治体によっては、現在住民票が無くても、過去一定の期間の住民登録があると成人式への参加を認めるところもあるようですね。
救済措置です。

住民基本台帳法によると

住民基本台帳法により引っ越しより14日以内に住民票を移動しなければならない。と規定されています。一応違反すると罰則もあるようです。

大学へ入学して一人暮らしを始めた学生様が住民票を移動すると、先ほどのような成人式あるあるになってしまいます。

ほとんどの方が、高校時代までの地元の成人式に出席を希望しています、でも住民基本台帳法に則れば、住民票は移動しなければならない・・・。

さてどうする?


実は住民票は生活の拠点がどこにあるかで決まり、大学へ通学する為の引っ越しは一時的なもので、生活の拠点は実家にあると解釈も可能、となっています。
お父さんの単身赴任などもこれに当たります。

でも生活の拠点がどこにあるかなんて本人にしかわからない事、「実家なんてこっちに来て以来一回も行っていません」なんて親不孝者学生様もおりますし・・・。

結局本人次第といったところ。実際先ほどの住民基本台帳法に違反して、過料をくらった。そんな学生様はいないと思います。

という訳でほとんどの学生様が住民票を移しておりません。(たぶん)

こちら住民票異動届、これであなたも○○市民

学生様が住民票を移動しない場合のメリットデメリット

学生様が住民票を移動しない場合のメリットデメリットを考えてみました。

○成人式が地元の自治体になる。
○選挙が地元の支持者へ投票できる。
○運転免許証、健康保険証などが実家へ届き、手続をしに帰らなければならない。
〇バイトするのに住民票が必要だったりするとかなり面倒。
○車やバイクを所有するのがとても面倒臭い、ナンバーが地元ナンバーになる。
○住民税が地元(学生様ほぼ関係無し)。

そういえば以前市会議員さんから、学生様は住民票を移さないから税収が増えないし人口も増えない、なんとか移してくれるようお願いしてよ、って言われた事があります。

いやいや、住民税なんて学生関係無いし、暮らしていればそこそこ経済効果はあるんだし、いいんじゃないの?って思いました。

なのでこの東海大学前界隈には、市人口に影響されない民が千人単位でいることになります。

今年は特別な成人式となりました

今年はコロナの影響で成人式を取りやめる自治体が多かったようです。

残念ですね、せっかく地元に帰って旧友と会う機会も無くなって・・・。
住民票を移動しないメリットも半減です。


晴れ着姿の女性も街でほとんど見かけませんでした。

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