ペット可物件、たまにあります。
犬を飼う、猫を飼う、鳥(インコや文鳥)を飼う、中には爬虫類、哺乳類(ハムスター、ウサギ、フェレット)などなど、一言ペットといってもいろいろありますね。
ペット可物件といっても、すべてが飼えるわけではありません。
賃貸物件のペット可物件について
持ち家ではペットを飼うということは、ほぼ何も障害が有りません。好きに飼ってください、近隣に迷惑がかからなければ問題無し、です。
でも賃貸物件となるととたんにそのハードルが上がります。
なかなか飼えません、ざっとペット可物件は全体の5%も無いでしょう、2~3%くらいだと思います。
それも2DK以上のファミリータイプの間取りが中心で、一人暮らし向けの賃貸物件では、ほとんど見かけません。
何故かわかりますか?
ペット可物件はオーナー様が嫌がります
やはりペットを飼うと室内が汚れてしまうというリスクが有ります。オーナー様はそれをとても嫌がります。
汚れてしまったものなど、クリーニングでキレイにすれば良いのではないかと思うかもしれませんが、人の汚れと動物の汚れはちょっと違います。臭いなどが壁や床にしみついたりすると、なかなか取れなかったりします。
ペット好きの人には酷ですが、これが実情です。たとえうちの子はキレイ好きだから、決して汚さない、などと言っても信用してもらえません。
一人暮らし向けの賃貸物件にペット可物件が極端に少ない訳
一人暮らしですから、ご本人が出かけた際は、ペットはお留守番のはずです。
飼い主はもちろん上手にお留守番してもらうよう、いろいろ策を講じているとは思いますが、オーナー様は果たして、そのように思っているでしょうか。思っていないですね。
部屋の中はめちゃめちゃ、猫なら壁をひっかき放題、おしっこし放題、やりたい放題・・・。そんなイメージです。
ファミリータイプ(多人数向け)のお部屋でも、同様にペットのみ室内にいる状況は発生するとは思いますが、やはり圧倒的に一人暮らしのお部屋の方がそのイメージが大きいですね。
また一人暮らしの賃貸物件の入居者の方が、ファミリー向け賃貸物件より短期間で退居してしまう傾向にあります。
短期で退居して、ペットによりお部屋が傷んだ、などとなるとオーナー様側としてはやってらんねぇ・・・となってくるわけです。
敷金の上乗せが基本です
契約時に敷金というものをいただきます。敷金とは預り金です。退居にお返しするものです。
それをペット可物件は、通常一ヶ月の敷金が、二ヶ月三か月となってきます。
多めに預かって、いざ退居の時はそれをあてがいます。オーナー様側としては、ペットがいる入居者様には多めに保険をかけておくということです。ご理解ください。
ペット可物件でも条件が有る
一概にペット可といっても、小型犬のみだとか、一匹までだとか、いろいろな条件が有ったりします。
自分の飼っているペットがその条件に当てはまるのか、よく調べてください。
ペットの種類によっては、それについて定義が無かったりします。その時はかならず不動産屋へ問い合わせをしてください、承諾ないまま飼うと契約違反になってしまうかもしれません。
そしてやはり猫は条件が厳しくなります、どうしても匂いの問題があるからです。
ペットを飼う方は覚悟が必要です
賃貸物件でペットを飼うつもりのある方は、通常よりも費用が掛かることは覚悟しておいてください。特に退去時にリフォームが必要になると、べらぼうな原状回復義務が発生する場合が有ります。
そして決してペット不可物件でペットを飼わないように、契約違反は当然、下手すると損害賠償請求をくらう可能性があります。
でもかわいいんですよね、わかります。
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