賃貸物件お隣さんとの物語

賃貸物件のお隣さんとの物語 入居者様ノンフィクションドラマ
あまりお隣さんとはお付き合いって有りませんが・・・。

賃貸物件は集合住宅が大多数です、一戸建ての賃貸はほとんどありません。
集合住宅とはいわゆるアパート・マンションということです。

玄関扉がずらっと並んでいて、すぐそこはお隣さん、赤の他人が暮らしています。

お互いに何かのご縁でお隣さんとなりました、何も無い事がほとんどですが、たまにナニかあったりします。

賃貸物件に暮らす入居者様の人間模様

弊社、賃貸物件の管理を長い事しております、入居者様とのお付き合いが過去よりたくさん有ります。

入居時に入居のお世話をいたします。必然的に各入居者様と直接のご関係が有り、どのような方が暮らしているのかおおまかではありますが把握しております。

しかし各入居者様にしてみれば隣の人ってどんな方なのかあまり知らないのです、というかほとんど知らないと思います。

たまに一般の方やご家族で暮らしていたりすると、賃貸物件内でコミュニティーが発生したりする場合もあります。
そうなればどんな方なのか入居者様同士でも把握できるとは思いますが、やはり限定的ですね。
大多数の入居者様はお隣さんがどんな人なのかはほとんど知りません。

ましてや学生様となれば出入りも頻繁です。いつの間にか隣が引っ越していて空室となっていた、なんてザラです。
そんなあまり関係を持たないお隣さん、でも過去にはそうでもない場合がありました・・・。


さて、それでは過去にあったちょっと珍しい賃貸物件のお隣さんとの物語、オムニバスにてお伝えいたします。

その1 賃貸物件のドン現る

学生向け1K賃貸物件での事です。

あるときまでは普通の物件だったのですが、一人の学生入居者様が入居してから様子が変わりました。
その学生はいわゆるガキ大将タイプの学生で、いたずら好きで自由奔放、社交的な部分も持ち合わせていました。

弊社は学生には毎月の家賃を持参してもらってますが、その学生は来るたびに自分の最近の様子を話し、人懐っこく、コミュニケーション能力に長けていました。

入居した当初から、大学内で出来た友人を自分の部屋へ連れてきて、騒ぐほどでは有りませんが、がやがやとした生活をしており、バイク好きも相まって、一階の彼の部屋のベランダ前で友人達とバイク解体したりエンジンかけたりして、近隣から苦情が来たことも有りました。

ところがその学生は、暮らしている賃貸物件内の他の学生とも直接コンタクトを取り、苦情を言ってきた学生をも、自分の仲間に取り込んでいったのです。
そして最初は下級生だった彼も上級生となり、さらに新しく入居してきた下級生も当然仲間にしていき、ついにはその賃貸物件のドンのようになっていったのです。

当然最後は卒業ということで、そのお部屋を出ていきましたが、退居後も彼の意志を引き継ぐかのように、賃貸物件内で不思議なコミュニティーが出来上がっており、それから数年はなんとなくですがそれが続いていました。


「103号室の○○先輩はいい人でした、今でも尊敬してます。」


なんだ!?この不思議な賃貸物件は・・・。昭和の時代でも無いぞこんな物件。

なんだか心温まる人間模様があった賃貸物件です。

その2 賃貸物件でお隣さんとの出会い

もう一つ。

ある賃貸物件に空室が二部屋発生しました。
この物件も学生向けの賃貸物件だったので、募集をいたします。

学生様向けの賃貸物件の場合、入居するタイミングは入学時がほとんどです。つまり同学年の方が同時にやってきます。
そして二部屋並びで空室となったこの賃貸物件にも新入生が入居しました、男女各一名。

先ほどの通り、学生様は家賃を持参してもらってます。事務所に毎月来ます。

するといつの頃からかこの新入生二人がほぼ同時刻に立て続けに家賃を持参してくるようになったのです。


最初は偶然かと思いましたが・・・。


いや、偶然ではないな・・・。


そのうち二人で仲良く街中を歩いているのを発見!
ええ~!やはりおまえらデキていたか!?
でも小早川商事には内緒なのね、わかったそういう事にしておこう!


賃貸物件に暮らすと誰もがちょっとは思い描くドリームが起こっていました。


ん~~こんな事が起こるんだね。


でもね~、どう考えても、タイプが違う二人なんだよね。
・・・ま、いいか、余計なお世話だ。


その後の事は・・・知りません。
(お隣同士では別れた時にめんどくせーだろうなって思いますけど)

その3 賃貸物件でお隣さんとの別れ

今度は逆です。

ある男子新入生様がお部屋を決めました。東海大学へ入学する方です。
そして後日、女の子からお問合せです。

「○○君のお部屋の隣は空いていますか?わたし彼女です」
「え?空いていますけど」
「それじゃあそこにします」

なんと彼氏の部屋の隣に引っ越してくるという彼女、双方北海道の同じ高校だそうで、つきあっているそうです。

しかし彼女は東海大学へ進学ではありません、でもとりあえずこの神奈川に来て、どこかへ進学するのか、浪人するのか、バイトするのか、とにかく彼の近くで暮らすようです。


・・・すごいな。


親御様に確認するも公認ということで、双方の親御様にそれぞれ連帯保証人になっていただきました、契約上は特に問題ありません。


さて3月中旬となり、二人仲良く引っ越してきました。

一応それぞれ暮らしは別々で、節度を持って付き合うということらしく、それが親御様からの条件でもあったようです。
双方真面目でお互いを尊重し合い、ベタベタな関係でもありません。特に男子学生の方はいたって普通な学生様です。

彼女の方は、「彼はわたしがいないと何もできないから・・・」という世話好きタイプのようです。
隣で見守っているよ、ということらしいです・・・。


ところが半年くらい経つと、一緒に家賃を持参していた彼らがそれぞれ別々に持ってくるようになりました。

そして1年後の更新時に、なんと彼女の方は更新せず退居すると申し出たのです。


あれれ?もうおしまい?

そしていたって普通に退居していった彼女、一年前とはちょっと雰囲気も変わり、派手な感じになっておりました。


後日彼氏に話を聞くと・・・。

「いやぁ~、ちょっと僕には無理でした。彼女は・・・」



そうだな!!うん!そんな気がしたよ。

お隣さんとは円満な関係で

賃貸物件のお隣さんとの話題となると、騒音問題とか・・・他・・・

・・・騒音問題がほとんどですね。

あまり良い話題が有りません。
まあそれは弊社が管理会社で、苦情受付の窓口になっているからで。
実際には入居者様それぞれで、ほっこりするようなお隣さんとの関係を作っているのかもしれません。

また楽しい物語が出来れば良いと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました