賃貸物件、お部屋が借りられない人達

お部屋探し
ヤバイ・・・マジでヤバイ

賃貸物件に入居したいのに、入居審査で落ちる方がいらっしゃいます。つまりお部屋が借りられない人。


なかなかシビアなタイトルです。半分見下したように斜め読みする方もいるかと思いますが、当の本人は大真面目です。ヤバイ、どうしよう、こんなはずではなかった・・・。

さて、今回はお部屋が借りられない方の特徴を、またそのような方はどうしたら良いか。
わたくしなりの考え方ですが、お話させていただきます。

賃貸物件の入居審査

賃貸物件を借りる際、通常入居申込時に入居審査というものが有ります。

大家さんまたは不動産屋さんは、見ず知らずのあなたが一体どんな人物なのか、見極めなければなりません。
とんでもないヤツかもしれません、ご案内中の世間話だけではわからないところがたくさんあります。

入居申込書に、氏名・年齢・職業・年収etc・・・。なんでこんな事まで書かなきゃなんねぇだ?なんて思うような項目もあったりしますが。すみませんご理解くださいませ、審査です。

これが保証会社の申込書、いっぱい情報を書かないといけません。

そして場合によっては保証会社へ審査を通したりします。いえ最近は保証会社を利用する事の方が多いです、大家さんや不動産屋だけでは見極められない場合が多いですから。

そんな保証会社へ審査を申し込んで、ポンと返事が返ってきたら「否認通知書」・・・


あれ?落ちちゃった・・・。


保証会社の審査は結果のみの報告で、私ども不動産屋には審査の内容は教えてくれません。もちろん入居申込者様もわかりません。すべてシークレット、極秘です。
でもおおよその審査の基準はあります。この方は問題無いな、この方は落ちるかもしれないな・・・そんな基準です。

それでは審査に落ちる方の基準、箇条書きにてどうぞ!

こんな方が審査に落ちる

○無職

現在無職、また今後も無職。難しいっす。

○過去に家賃滞納履歴が有る

保証会社は各社情報を共有している場合があります、以前に別の場所で滞納していたりするとアウトです。

○クレジットで事故を起こしている

ブラックリストに載っていたりすると通らない事が多いです。

○裁判所の差押えを受けている

話になりません。

上のような方は、そもそもこのタイミングでお部屋を借りようと思ってはいけません。再就職先を見つける、ブラックリストから名前が消えるまで待つ。そんな時間が必要です。

よくあるお部屋探しの理由が盲点だった

よくあるお部屋探しの場合で盲点となるケースが有ります。

「現在は無職だが仕事探しの為に引っ越しをしたい」・・・よくありそうです。


でもいざお部屋探しをしても、申し込み時に審査に落ちてしまいます。そうですよね、現在収入が無く、今後も保証されているわけでもありません。
働く気があっても、保証会社はそんなあなたのモチベーションだけで審査を通してくれるほど甘くはありません。


現在の収入は0だけど、今後働いて収入があるだろう、そんな方が審査に落ちない為には以下です。(ただし保証するものでは有りません)

○就職先から採用証明書を発行してもらう

つまり先に仕事先を見つけてからお部屋探しを始めるという事です。

○確定申告書や源泉徴収票などを審査書類に入れる

最近まで仕事をしていた場合に限りますが、昨年度まで仕事をしていれば源泉徴収票はあるはずですから有効です。

○現在の貯金残高を上げる(貯める)

預金残高を増やしてください、簡単な事では無いとは思いますが。
おおよそ入ろうとする家賃の2年分くらいの残高があると良いようです。

5万円の家賃なら120万円が目安


そういえば以前、入居審査に落ちそうな方が、無理矢理残高を確保する為、親から一時的にお金を銀行へ入金してもらおうとした方がいらっしゃいました。(結果お断りしました、あまりにも危険です)


アドバイスとして、引っ越しをして、仕事を変えるような事になるならば、今の仕事は出来る限りギリギリまで辞めないでおくべきです。

仕事はしているけど審査に落ちる

次に現在仕事はしているけど、審査に落ちる。そんな方は

○家賃を月収の1/3までに留める

あくまで目安ですが、月収の1/3くらいにとどめておいてください。というかこれ以上の家賃を毎月払っていたら首回らなくなりますよね、普通。

○預貯金、金融資産などを審査項目に入れる

預貯金や株式、投資信託などでしょうか。不動産なども良いかもしれませんが、やはり現金には劣りますね。

今後は仮想通貨なども評価対象になるかもしれません

こんな方法で審査に通る確率がアップします。

しかし保証会社によって審査基準はまちまち

ここまで書いておいてなんですが、保証会社によって審査に通りやすい会社と、通りにくい会社があります。
各社それぞれの基準が有り、こちらの保証会社では審査に落ちたのに、あちらでは通ったなどという事もあります。

ただ残念な事に、不動産屋によって使っている保証会社は決まっており、入居申込者様側での選択はほぼ有りません。
たまに入居申込者様がネットで見つけた審査の通りやすい保証会社を使ってくれとお願いされる場合が有りますが、不動産屋と保証会社が提携を結んでいる為、提携外の保証会社は使う事が出来ません。ごめんなさい。

ただ不動産屋によっては、審査通りにくそうな場合、複数社へ審査通したりする事もあると思います。(うちはやってます)

また保証料にも差が有り、費用が高いと審査が通りやすかったり、安いと審査が厳しかったりします。(地獄の沙汰も金次第みたいなところが有ります)

以上の事をやりたくても出来ない方へ

さて以上は入居希望のご本人様がすべき方法です。
でも中にはこんなもの方法論だけで、やりたくたって出来ない方がいるかと思います。


そんな場合は視点を変えて・・・


契約者を別にたてて、住むご本人はただの入居者となる。

収入の無い学生様などの場合よくあるケースです。親御様が契約者となります。
一般の方の場合はご親族が良いです。親兄弟子供孫・・・3親等くらいの親族が良いですね、その方に契約者になってもらいます。知人・友人・彼・彼女などだと断られる場合があります。
その契約者様の※属性に問題が無ければ、審査が通り入居は可能となります。

ただし家賃滞納はしないように、そのご契約者様に迷惑がかかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。お部屋が借りられない方へのアドバイスでした。

すべての方に当てはまる訳ではありませんが、経験上、上記のような方法で解決した例がいくつも有ります。
是非ご参考にしてくださいませ。


人の社会的、経済的背景(※不動産業界では先ほど書いた「属性」なんて言いますが)は、一朝一夕でどうにかなるものでは有りません。
長い人生の中で形成されていくものです。
賃貸物件を借りるだけではありませんが、いざという時にそういう属性が大きな影響を及ぼす事が有ります。
また知らず知らずのうちに、不利益があったりすることも有るでしょう。

毎日コツコツと、そういう優良な属性になれるように、日々努力すべき事なのでしょうね。

皆さま日々優良な属性目指して頑張っております。(横浜から秦野を望む画像、富士山の下あたりが秦野)

おまけ

以前、家賃が月収の1/3以上の賃貸物件に申し込みをした一般の方がおりました。
審査落ちるかと思いましたが、なんと合格。無事入居できました。

こんな事もあるんだ、という思いだったのですが、意外な展開が・・・。


入居して一ヶ月経たず、退居したいと申し出が有り。
私「なんでですか?」
入「首が回らない、お金が無くて暮らせない」
私「・・・は?」


ご自身の収入に見合った物件に暮らさないと、ロクな事になりませんね。


ご入居は計画的に(レ○ク)

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