ワンルームと1K、帖数表記方法の違いをマスターしよう

お部屋探し
ワンルームと1Kにはトリックが潜んでいる・・・

一人暮らし向け賃貸物件としてお部屋探しをする方は、間取りはワンルームまたは1Kのお部屋が多いかと思います。

お客様をご案内する場合に、わたくしもこの違いをあまり意識しません。お客様もお部屋決めてから、あれ?そういえばワンルームだったな、あの部屋・・・、そんな方もいらっしゃいます。

居間の帖数の解釈に違いがあります

間取りのなかにはほぼ1Kのようなワンルームも有ります、厳格な区別をつけるまでもないような間取りも存在します。

しかしワンルームと1Kでは居間の帖数の表記の仕方に違いが有ります。
お部屋探しの初期段階、ネットでの情報収集のタイミングで、ここを良くわかっていないと、間違ったお部屋探しをしてしまう可能性がありますのでご注意ください。

それでは弊社で管理している物件の間取りを参考に、それぞれ考察してみます。

1Kの間取りです

ハイツK103号室

こちら標準的な1Kのお部屋です。

居間が有り、キッチンとのあいだに間仕切戸があります。1つのお部屋(居間)とK(キッチン)です。
K(キッチン)の広さは2~3帖です、5帖近いキッチンになるとDK(ダイニングキッチン)となりますから1DKとなります。

このへんの間取りの単位の説明は、また後日したいと思います。

ワンルームの間取りです

シャイニングローズC号室

わかりやすいワンルームです。
ドンと一部屋です、すべてが一部屋でまとまっています。

お部屋の広さが9帖と書いてあります。たしかに9帖有りますが、キッチンエリアも含めてです。
先日の「居間○帖以上のお部屋希望」で選択すると、条件に当てはまったりします。
当てはまりますが、希望と違う可能性が有ります。ご注意ください。

これどっち???

グランメール201号室

上記間取りはワンルームですね。

でも最初の1Kの間取りとほぼ同じです、間仕切戸が付いているか、いないか程度の差です。

このような間取りのお部屋だと、1Kとほぼ同じなので、入居者様もその差をあまり気にしていません。

表記の違いに注意!

さて本題です。
1Kのお部屋の帖数表記は居間の部分のみで、キッチンスペースは含みませんので、居間の広さ=○帖です。
ところがワンルームはお部屋の表示(○帖)が部屋全体になりますので、比較的大きい数字になります。

マジックです~!上記二つの間取り見比べてください。
どちらも専有面積は同じくらいですが(1Kの方が若干広い?)、赤く囲った居間と呼ぶべき場所の帖数は6帖と9帖です。

決してだましているわけではありませんが、こうなってしまいます。
まあ実際には上のワンルームの方の洗濯機置き場の部分は帖数に含めておりません・・・。

この場合は

今までの法則だと、この1Kもどきのワンルームはこの赤い部分を○帖として表記することになります。

でもね・・・

もうおわかりのように、上記赤い部分を○帖と表記しちゃうと、11帖とかになっちゃって・・・
「え!?11帖!チョー広い!」
現地見て、
「サギやん!!」
って当然なりますので、そのような表記はしないようにしています。

実際はこの赤い部分を○帖として表記しています。
これの方が現実的で、お客様に誤解を与えない表記だと思います。

総評

しかしこれも弊社内での判断であって、不動産表記の厳密な規律が存在するわけではありません。

巷に流れている賃貸物件情報の中には、とても現実離れした○○帖などという表記がされた物件が有ります。
間違っているわけではありませんが、誤解を招くそのような表記は、決して良いものとは思えません。
今後、不動産業界の中で、一定の規律が出来れば良いとは思っています。


いかがでしたでしょうか。

ワンルーム、1Kの賃貸物件は、ファイミリータイプの大型物件とは違い、お部屋の帖数が1~2帖違うだけで、かなり暮らしに差が出ます。
それだけに現実の状態と、情報として得られる資料が食い違っていると、思うようなお部屋探しが出来なくなってしまいます。

弊社としても可能な限り、誤解の無いように賃貸物件情報を発信していきたいと思う次第です。

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