共同住宅(アパート・マンション)には、ほぼ必ず共用電力なる電源が有ります。
皆様が電気を使うと支払いするように、毎月オーナーさんが支払っています。
弊社のような管理会社が代わりに支払っていたりする場合も有りますが、費用はせいぜいいっても数千円、通常の家庭の使用料から比べると使用料は少ないです。
使用の用途は建物の共用部分。通路灯や外灯、浄化槽モーター、テレビブースタ電源などです。
建物の維持管理に必要な電源ですが、入居者様は全く知らない方もいるのではないでしょうか。
電力は火災防止でブレーカーが落ちます
通常電気は何かアクシデントがあると火災防止の為にブレーカーが落ちます、そして一旦落ちたブレーカーは手動でないと回復出来ません。
入居者様の使用している電源が落ちれば、入居者様が自身で回復しますが、同様に共用電源も何かのきっかけでブレーカーが落ちる場合が有ります。
建物全体の共用電源が落ちる場合もありますし、ある一か所の電源だけ落ちる場合も有ります。
落ちたブレーカーが共用灯の電源などならば、夜間通路が暗い程度でたいした問題ではありませんが、おおごとになってしまう電源も有ります。
給水タンクの電源が落ちる
おおごとになる、それは給水タンクの電源が落ちた場合です。
共同住宅によっては、立地条件や敷地まで配管してある水道管の事情により、一時的に敷地内にある給水タンクに水を溜めて、そこから各お部屋へ配水するという方法を取っています。
配水するのにモーターを使い、電源が必要なので、その電源が何かのきっかけで落ちるとお部屋の水が出なくなります。
なんと各戸全部のお部屋の水が出なくなってしまうのです。
重大事故に発展する可能性有り
これ結構な事故です、入居者様すべての方からクレームが来ます。
生活のベースとして、水が使えないはかなり大事な部分で、電気・ガスは止まってもまだなんとかなりますが、水が止まると生死にかかわる場合が有ります。だから水道局も滞納等があっても、そう簡単には水を止めません。
今回のこのような事故も、入居者様は突然の出来事で、自分に非が無い分相当焦ります。
復旧はブレーカーを上げるだけで良いのですが、入居者様はだれもその事を知りません。
水道が止まるって嫌ですよね、1時間でも水が出ないって、なんだかもやもやした不安にかられます。
最初から断水するってわかっているならまだ良いですが、いきなり蛇口ひねっても水が出ないと焦りますよね。
平常時弊社が可動している最中ならばわたくしが対処すれば良いのですが、休日や夜間だったりすると対応が難しくなり、断水状態がどうしても長引きます。
そんな時の救世主にあなたも仲間入り
これを読んでいただいている、敷地内に給水タンクがある賃貸物件にお住みの方は、万が一管理者から何の連絡も無く、突然水が出なくなった場合は、給水タンク近くに行ってください。
電源ボックスが有ると思います、または物件のどこかに集約して電気関係のメーターが存在します。そしてその蓋を開けてください、きっとブレーカーが落ちています。
そしてそのブレーカーを上げた時、あなたはきっと近隣入居者から崇め奉られます。
ヒーローとなるのです!
そして管理不動産屋か大家さんに連絡してください、こんな事があったと。きっと感謝されるでしょう。
ちなみになぜ共用電源のブレーカーが落ちるのかは、結局のところわたくしもよくわかりません。
なぜかよく突然落ちます、落ちない時は全く落ちません、なぜだろう~???
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